キコレでは毎月様々な設定下での避難訓練を実施しています。
今回は、阪神淡路大震災レベルの地震が発生し、水道も電気もストップしてしまっている状況を想定した訓練を実施しました。
おはじまりのあと、まずは保育の先生から実際に被災した当時のお話があり、子どもたちは真剣に聞き入っていました。
緊急地震速報のアラームが鳴り、大きな地震が発生と同時に子どもたちの安全確保、子どもたちは先生のお話をとてもよくわかってくれていて、自ら『だんごむし』ポーズをとってくれます。
地震を想定した訓練は開園当初から繰り返し実施してきているので、その成果を回数を重ねるごとに感じます。
電気と水道が止まっているのが確認され次第、給食スタッフは水道を開けて水道管の中に残っている水をボウルや容器に溜めます。少しでも新鮮な水を確保することが実際の災害時にも大切なことだと思っています。
キッチンでの給食調理が出来ないため、倉庫の備蓄品を確認し、非常食献立表に沿って用意を始めます。
被災後1日目のメニューは、カレーライスとフルーツ缶です。
ごはんは水やお湯を入れて作るアルファ化米、カレーはレトルトのものをパックのままビニール袋に入れ、備蓄水で湯煎して使用しました。
今回はお皿が洗えない想定で、お皿にラップをかけて使用してみましたが、食後にラップをはがす際にどうしてもお皿が汚れてしまうので、紙皿を十分に備蓄しておいた方がよいことを学びました。
ミキサー食の子どもには別献立でユニバーサルデザインフード規格のレベル4『嚙まなくてよい』形態のお粥とおかずで献立を用意しています。
いつもと違う状況下での給食。子どもたちはいつも通り食べてくれるだろうか?という心配をよそに、パクパクと和やかな雰囲気の中で食べてくれました。中にはおかわりをした子どもまで!
災害は決して起きて欲しくないですが、こうして訓練を繰り返し実施することで有事の際の子どもたちの安全や安心に確実に繋がるよう、今後もスタッフ一同で真剣に取り組んでいきます。