5月27日、色々な材料で取ったおだしを使って味の違いを体験する食育を実施しました。
キコレでは日頃からおだしを色々な料理に使っていて、おみそ汁にはかつおと昆布としいたけのだし、おうどんには荒節のだし、など使い分けています。
今回用意したおだしは、かつおだし・いりこだし・昆布だし・椎茸だし・野菜だし です。
色々な食材が出てくると、子どもたちも興味津々です。
まずは使った食材を見てもらいながらおだしを順番に飲んでもらいました。
ごくごくと飲み干す子、においを嗅いで恐る恐る舐めてみる子、一口ずつ味わって楽しむ子、それぞれの反応がみられました。
かつおだしは本枯れ節を削り器で削るところを見てもらい、本枯れ節の硬さを触って確かめたり、においを嗅いだり、削りたてのかつお節の味をとっても気に入り食べる子もいました。
昆布だしは利尻産の大きな昆布、干ししいたけはカラカラのどんこ椎茸を見てもらい、おだしを取る前と取った後で大きさや柔らかさが変わることを見てもらいました。
いりこはそのままパリパリと美味しそうに食べたり、においを嗅いでみてビックリして顔を背ける子もいました。
そして、野菜のおだしでは、旨味が多い、白菜・玉ねぎ・ブロッコリーを使ったおだしを味わってもらい、お野菜からもおいしいおだしが出ることを体験してもらいました。
色々なおだしを味わった子どもたち。その日の給食でももちろんおだしを使った料理を味わいます。
献立は、鯖の竜田揚げ、ほうれん草と人参のおひたし、かぼちゃと玉ねぎのみそ汁 でした。
おひたしには削りたてのかつお節を、おみそ汁にはかつお・昆布・いりこ・しいたけのおだしを使いました。
毎日何気なく口にしているおだしですが、給食として食べる時にはひとつひとつの材料は目に見えないので、どんなものが使われているのか知り、味わい、感じる、楽しい美味しい食育の時間を過ごすことが出来ました。
様々な食の経験を重ね、たくさんの味を知ることで味覚は発達していきます。
3~4歳が味覚の発達のピークで、10歳ごろまでの味の記憶がその後の味覚のベースとなるともいわれています。おだしに含まれるうま味を感じ取れるようになることで、他の食材のおいしさもより引き立つようになります。
そんな伸び盛りの子どもたちの味覚を、給食や食育活動をとおして大切に育んでいきたいと思います。